小樽浪漫楼堵 トップページ |
写真で観る小樽 | 動画で観る小樽 | 小樽歴史的建造物 |
小樽市イベント情報 | 管理人のFacebook | 管理人のブログ OTARIANの気まぐれ日記 |
![]() |
[建設時の名称] 百十三銀行小樽支店 [建設時の用途] 銀行 [現在の名称] 小樽浪漫館 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽堺町1番25号 [建設年] 明治41年 [構造] 木骨石造2階建 [指定番号/指定年月日] 第5号/S60年7月23日 [撮影日] 2010.04.28 ![]() ![]() [概要] 小樽支店の設置は明治26年で、当初の店舗はこの通りのもう少し南寄りにありますが、業務拡大に応じ建築されたのがこの建物です。寄棟、瓦屋根で、角地に玄関を設け、上部にギリシャ建築を思わせる飾りを配しているのが特徴です。設計は池田増治郎で、外壁は石張りとなっていましたが、その後外壁に煉瓦タイルを張り現在の姿となりました。 |
[建設時の名称] 塩田別邸 [建設時の用途] 邸宅 [現在の名称] 小樽夢二亭 [現在の用途] 料亭 [住所] 小樽市入船2丁目8番1号 [建設年] 大正元年頃 [構造] 母屋:木造一部2階建 蔵:木骨石造2階建 [指定番号/指定年月日] 第67号/H11年5月17日 [撮影日] 2010.04.28 ![]() ![]() [概要] この建物は、小樽有数の回漕店を営む塩田安蔵の邸宅でした。 初代安蔵は、明治20年代に堺町と南浜町(現色内)に店を構え、二代安蔵は、昭和初期に小樽・樺太間に豪華な貨客船を就航させました。本邸は和風の主屋に石造りの蔵を組み合わせています。かつて「大玄関」の左側に応接間と茶室、縁側の奥に「大広間」がありました。平成3年、原形を活かして料亭に改め、小樽市都市景観賞を受賞しています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 越中屋ホテル [建設時の用途] ホテル [現在の名称] 小樽グランドホテルクラッシック [現在の用途] ホテル [住所] 小樽市色内1丁目8番25号 [建設年] 昭和6年 [構造] 鉄筋コンクリート造4階建 [指定番号/指定年月日] 第16号/S63年7月15日 [撮影日] 2010.04.28 ![]() ![]() [概要] 越中屋は、明治30年代以降の英国の旅行案内書にも載った旅館です。この建築は外国人利用客のための別館で、国際貿易港小樽を象徴する建築のひとつです。正面から見る姿は、中央にある縦2列のベイウィンドウや両脇の丸窓と垂直の窓割りなどが特徴です。また内部にちりばめられているステンドグラスに第一次大戦後のアール・デコ様式の影響がみられます。設計は倉澤国治です。 |
[建設時の名称] 塚本商店 [建設時の用途] 店舗 [現在の名称] 後藤商店 [現在の用途] -- [住所] 小樽市色内1丁目6番27号 [建設年] 大正9年 [構造] 木骨鉄鋼コンクリート2階建 [指定番号/指定年月日] 第68号/H13年3月27日 [撮影日] 2010.04.28 ![]() ![]() [概要] 本建物は、近江(滋賀県)出身の呉服太物商の店舗として建てられました。小樽では、明治37年5月8日の大火で市街地を焼き尽くしたことから、防火構造の建物が普及しました。本建物も防火のために、外壁をコンクリートで塗り固め、出入口や窓を防火戸で覆う工夫を施し、幾多の災いをしのいできました。昭和63年には、暖簾を張るなど優れた建物の再活用によって、第1回小樽市都市景観賞に選ばれました。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 安田銀行小樽支店 [建設時の用途] 銀行 [現在の名称] 花ごころ [現在の用途] 飲食店 [住所] 小樽市色内2丁目11番1号 [建設年] 昭和5年 [構造] 鉄筋コンクリート造2階建 [指定番号/指定年月日] 第19号/H2年12月22日 [撮影日] 2010.04.28 ![]() ![]() [概要] この建物は、第2次世界大戦後、富士銀行が継承した後、昭和45年から新聞社の社屋として使われています。ギリシャの建築様式をもった昭和初期の典型的な銀行建築であり、重量感あふれる円柱が特徴です。中央通りの道路拡幅に伴い、平成13年に建物が斜め後方に曳き家され、同時に外観も修復されています。 |
[建設時の名称] 第四十七銀行小樽支店 [建設時の用途] 銀行 [現在の名称] 北海道紙商事(株) [現在の用途] 社屋 [住所] 小樽市色内1丁目6番25号 [建設年] 昭和初期 [構造] 木造2階建 [指定番号/指定年月日] 第25号/H3年7月17日 [撮影日] 2010.04.28 ![]() ![]() [概要] この建物は、第2次世界大戦後、富士銀行が継承した後、昭和45年から新聞社の社屋として使われています。ギリシャの建築様式をもった昭和初期の典型的な銀行建築であり、重量感あふれる円柱が特徴です。中央通りの道路拡幅に伴い、平成13年に建物が斜め後方に曳き家され、同時に外観も修復されています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 小樽区公会堂・岡崎家能舞台 [建設時の用途] 宿泊所・能楽堂 [現在の名称] 小樽市公会堂・能舞台 [現在の用途] 公会堂・能舞台 [住所] 小樽市花園5丁目2番1号 [建設年] 明治44年(能舞台は大正15年) [構造] 木骨煉瓦造2階建 [指定番号/指定年月日] 第12号/S60年7月23日 ※建物の裏側にある能舞台は6月1日~8月30日まで一般公開 [撮影日] 2010.04.30 ![]() ![]() [概要] 明治44年、皇太子(後の大正天皇)の本道行啓に際してのご宿泊所として建てられました。この時、小樽区へ寄付を申し出たのが、海運商として名を馳せた藤山要吉です。工事を請け負ったのは小樽の棟梁加藤忠五郎(大虎)です。建物は和風の建築様式で、御殿、本館、付属建物からなります。行啓後公会堂として活用されますが、市民会館建設に伴い、昭和35年に現在地に移築されました。この時、御殿と本館の配置が変わり、地下部分が増設されています。 |
[建設時の名称] 小樽組合基督教会 [建設時の用途] 教会 [現在の名称] 小樽公園通教会 [現在の用途] 教会 [住所] 小樽市花園4丁目20番18号 [建設年] 大正15年 [構造] 木造2階建 [指定番号/指定年月日] 第29号/H3年7月17日 [撮影日] 2010.04.30 ![]() ![]() [概要] この建物は、公園通りの景観に魅力を添える教会で、2階礼拝堂への階段塔が角地を強調しています。尖頭アーチや装飾アーチ帯などでゴジック風にデザインされています。玄関アーチは昭和47年の改修で形態を変え、3連アーチとなっています。設計者は成田幸一郎、施工者は高橋権次で、いずれも地元の手によるものです。 |
![]() |
[建設時の名称] 遠藤又兵衛邸 [建設時の用途] 邸宅 [現在の名称] 立正佼成会小樽教会 [現在の用途] 教会 [住所] 小樽市富岡1丁目9番4号 [建設年] 明治35年 [構造] 木造1階建 [指定番号/指定年月日] 第4号/S60年7月23日 [撮影日] 2010.05.01 ![]() ![]() [概要] この建物は、海産物卸商で富を築いた遠藤又兵衛の邸宅でした。邸宅は、小樽港を望む高台にあり、木造瓦葺き下見板張りの武家屋敷を思わせる豪壮なつくりで、和風を基調としながらも玄関脇の応接間に大きな三面のベイウィンドウを付けた和洋折衷住宅です。また、重厚な門・塀には鷹などの飾り瓦が付き、全体的に良く調和のとれた建物といえます。平成7年、小樽市都市景観賞を受賞しています。 |
|
[建設時の名称] 小樽無尽(株)本店 [建設時の用途] 銀行 [現在の名称] おたる無尽ビル [現在の用途] 雑居ビル [住所] 小樽市花園4丁目1番1号 [建設年] 昭和10年 [構造] 鉄筋コンクリート造3階建 [指定番号/指定年月日] 第69号/H14年5月13日 [撮影日] 2010.05.01 ![]() ![]() [概要] この建物は、後に北洋無尽と名称を変え、また、本店を札幌へ移した後も北洋相互銀行、さらに北洋銀行の小樽支店へと変遷し営業を続けてきました。しかし、平成13年、北洋銀行の店舗統合により小樽支店が廃止され、取り壊される計画が起き、これを知った市民有志がこの建物を自ら買い取り、今では市民の集う建物に活用されています。外観は幾何学的デザインのモダニズム建築であり、八角柱と装飾がその特徴です。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 花園町会館 [建設時の用途] 会館 [現在の名称] 花園会館 [現在の用途] 会館 [住所] 小樽市花園4丁目3番8号 [建設年] 昭和2年 [構造] 木造2階建 [指定番号/指定年月日] 第46号/H5年11月24日 [撮影日] 2010.05.01 ![]() ![]() [概要] 会館の維持管理は、周辺の6町内会が出資する有限会社でおこなっています。外観正面は、左右対称のデザインとなっています。縦長の正面は、マンサード屋根のつく玄関から2階上部小屋裏の窓上まで、変化のある形が並び、最上部に切妻の三角屋根をのせています。設計者は地元小樽の萩原米治郎です。平成12年に外壁や屋根などの補修工事が施されています。 |
[建設時の名称] 魁陽亭 [建設時の用途] 料亭 [現在の名称] 海陽亭 [現在の用途] -- [住所] 小樽市住吉町4番7号 [建設年] 明治29年以降 [構造] 木造2階建 [指定番号/指定年月日] 第2号/S60年7月23日 [撮影日] 2010.05.01 ![]() ![]() [概要] 明治初期に開業した料亭で、亭名は創業期の魁陽亭から開陽亭、海陽亭とかわっています。建物は大半が大正期の増築ですが、2階大広間「明石の間」は、明治29年大火類焼時の再建と推定されています。明治39年11月、日露戦役による樺太国境画定会議後の大宴会がここで開かれるなど日本史の舞台にも登場し、政財界など多くの著名人が訪れています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 旧小樽商工会議所 [建設時の用途] 事務所 [現在の名称] -- [現在の用途] -- [住所] 小樽市色内1丁目6番32 [建設年] 昭和8年 [構造] 鉄筋コンクリート造3階建 [指定番号/指定年月日] 第10号/S60年7月23日 [撮影日] 2010.05.01 ![]() ![]() [概要] 北海道の発展に寄与する小樽経済界の拠点でした。設計は土肥秀二、施工は萬組で、いずれも地元の手によるものです。外装は石川県産千歳石で彫刻が施され、正面玄関には、土佐産の大理石が用いられています。昭和初期における鉄筋コンクリート造の建物として貴重なもののひとつです。 |
[建設時の名称] 早川支店 [建設時の用途] 店舗 [現在の名称] -- [現在の用途] -- [住所] 小樽市色内2丁目4番7 [建設年] 明治38年 [構造] 木骨石造2階建 [指定番号/指定年月日] 第15号/S61年4月11日 [撮影日] 2010.05.01 ![]() ![]() [概要] 早川支店は、新潟出身の川又健一郎が茶、紙、文房具を商う早川商店から暖簾分けを受け、現在の場所に開設したのがはじまりで、後に川又商店と店名を変更しています。現在の建物は、明治37年の稲穂町大火で全焼したため再建されたもので、厚い土塗りの防火戸や隣との境界に設けられた袖壁など、防火に対する配慮がうかがわれます。その袖壁には朝日や鶴と亀などの彫刻が施され、繊細な和風意匠でまとめられています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 大家倉庫 [建設時の用途] 倉庫 [現在の名称] -- [現在の用途] -- [住所] 小樽市色内2丁目3番12 [建設年] 明治24年 [構造] 木骨石造1階建 [指定番号/指定年月日] 第1号/S60年7月23日 [撮影日] 2010.05.01 ![]() ![]() [概要] 石川県出身の海産商大家七平によって建てられ、建物の妻壁に[やましち]の印があります。外壁に札幌軟石を使用し、越屋根と入口部分の二重アーチが特徴です。その雄大さと独特の姿は運河地区の石造倉庫を代表するもののひとつです。平成4年におもちゃ博物館として再利用されたこともあります。平成13〜14年、外壁や屋根瓦部分等が修復されています。 |
[建設時の名称] 日本石油(株)倉庫 [建設時の用途] 倉庫 [現在の名称] 運河公園休息所 [現在の用途] 公園施設 [住所] 小樽市色内3丁目6番18 [建設年] 大正9年 [構造] 木骨石造1階建 [指定番号/指定年月日] 第53号/H6年5月12日 [撮影日] 2010.05.01 ![]() ![]() [概要] 小樽運河周辺には、明治から大正期にかけて、木骨石造の倉庫が軒を連ねていました。本倉庫は、その典型的な建物です。小屋組は、クイーンポストトラス(対束小屋組)と呼ばれる洋風の構造です。2本の束が陸梁の中央付近で左右対称に建てられています。平成10年の運河公園オープンに先立ち、新しい石を用いて建て直されています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 白鳥家番屋 [建設時の用途] 魚家 [現在の名称] 群来陣 [現在の用途] -- [住所] 小樽市祝津3丁目191 [建設年] 明治10年代 [構造] 木造1階建 [指定番号/指定年月日] 第62号/H7年8月28日 [撮影日] 2010.05.01 ![]() ![]() [概要] 祝津は、北海道の初期漁村集落の様子を伝える貴重な地区です。海岸沿いに鰊漁家の住宅、番屋、倉庫などが建ち並び、丘には神社があります。旧白鳥家番屋は主人と漁夫の住居部分が大屋根で一体になっています。主人のすまいには、床の間や欄間を設け和風住宅の特徴を示します。漁夫の寝床は、吹き抜けに巡らされていました。大工は、大棟梁が小林秀作、脇棟梁が土門倉次です。平成7年に料理店に再利用され、翌年、小樽市都市景観賞を受賞しています。 |
[建設時の名称] 恵比寿神社本殿 [建設時の用途] 神社 [現在の名称] 恵比寿神社本殿 [現在の用途] 神社 [住所] 小樽市祝津3丁目161 [建設年] 文久3年(1863年) [構造] 木造1階建 [指定番号/指定年月日] 第58号/H6年5月12日 [撮影日] 2010.05.01 ![]() ![]() [概要] 祝津海岸の段丘上にあり、本殿は覆堂に収められています。本殿の棟札に文久3年の建立とあります。妻飾りに笈形付き太瓶束を設けるなど、この時期北海道で建築された一間社流造り神社本殿に共通する特色を持っています。なお、拝殿、幣殿、覆堂は昭和3年から5年にかけて建築されたものです。境内には、小樽市の保存樹木に指定されているクワとイチイとがあります。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 青山別邸 [建設時の用途] 邸宅 [現在の名称] にしん御殿小樽貴賓館 [現在の用途] 料亭・観光施設 [住所] 小樽市祝津3丁目63 [建設年] 大正12年 [構造] 木造2階建 [指定番号/指定年月日] 第3号/S60年7月23日 [撮影日] 2010.05.01 ![]() ![]() [概要] この建物は、祝津の鰊漁網元・青山家の二代目政吉によって建てられた別邸です。大正7年に建築にとりかかりましたが、翌8年に前浜の本邸番屋が焼失し、その再建を優先したため、完成までに6年の歳月を要しました。屋根を銅板や瓦で葺き、指鴨居や縁側床板のケヤキに春慶漆塗を施すなど、内外ともに贅をつくした建物です。平成9年、小樽市都市景観賞を受賞しています。 |
[建設時の名称] カトリック富岡教会 [建設時の用途] 教会 [現在の名称] カトリック富岡教会 [現在の用途] 教会 [住所] 小樽市富岡1丁目21番25号 [建設年] 昭和4年 [構造] 木造一部鉄筋コンクリート造3階建 [指定番号/指定年月日] 第70号/平成16年2月25日 [撮影日] 2010.05.03 ![]() ![]() [概要] 小樽におけるカトリックの布教は明治15年に始まり、数度の聖堂建設を経て昭和3年現在地に起工し、翌年6月30日に献堂式を挙げました。正面玄関部の尖塔()アーチから十字架を掲げた八角小塔にいたる上昇感を強調した建物で、外観は主にゴシック様式を取り入れています。2階にある礼拝堂には、色ガラスを組み合わせたアーチ窓から柔らかな光が入り、神聖な空間となっています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 旧岡川薬局 [建設時の用途] 店舗 [現在の名称] -- [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市若松1丁目7番7号 [建設年] 昭和4年 [構造] 木造造3階建 [指定番号/指定年月日] 第32号/平成5年11月24日 [撮影日] 2010.05.03 ![]() ![]() [概要] 岡川薬局は、小樽で有数の「薬種売薬」の老舗です。本薬局は信香町から奥沢につながる道路に面して建ち、この辺りは小樽の市街地として早くから開かれたところです。木造モルタル塗り2階建てに、マンサード屋根(2重勾配の屋根)をかけ、ドーマ窓(屋根窓)を設けて屋根裏も使用しています。工期2年のうち基礎工事に1年をかけたと伝えられ、昭和初期の代表的な木造商店建築といえます。 |
[建設時の名称] 篠田倉庫 [建設時の用途] 倉庫 [現在の名称] -- [現在の用途] -- [住所] 小樽市港町5番4号 [建設年] 大正14年 [構造] 木骨煉瓦造2階建 [指定番号/指定年月日] 第63号/平成7年11月1日 [撮影日] 2010.05.03 ![]() ![]() [概要] 本倉庫は小樽運河の海側に建ち、連続した倉庫群を形成する主要な建造物です。煉瓦の壁は、周辺の石やコンクリート壁に対して景観のポイントになっています。構造は、内部の柱や梁を木で組み立て、外壁に煉瓦を積み立てる「木骨煉瓦造」で、小樽の同規模の倉庫では数少ない事例です。運河沿いの壁は、平成8年の改修工事で新しい煉瓦に取り替えられていますが、古い色合いになるよう工夫が施されています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 小樽聖公会 [建設時の用途] 教会 [現在の名称] 小樽聖公会 [現在の用途] 教会 [住所] 小樽市東雲町10番5号 [建設年] 明治40年 [構造] 木造1階建 [指定番号/指定年月日] 第28号/平成3年7月17日 [撮影日] 2010.05.06 ![]() ![]() [概要] 小樽聖公会の最初の会堂は、明治28年、他の場所に建設されましたが、その後焼失し、この場所に再建されました。この建物は、水天宮の丘の中腹、急な石段の脇に小樽の町を見下ろすように建ち、木造下見板張り、切妻屋根に鐘撞堂をのせています。軒のレース飾り、星形模様のバラ窓、やや幅広の尖頭アーチ窓などが特徴です。内部は正面祭壇がある簡素な矩形平面となっています。 |
[建設時の名称] 水天宮本殿、拝殿 [建設時の用途] 神社 [現在の名称] 水天宮本殿、拝殿 [現在の用途] 神社 [住所] 小樽市相生町3番1号 [建設年] 大正8年 [構造] 木造1階建 [指定番号/指定年月日] 第50号/平成6年5月12日 [撮影日] 2010.05.06 ![]() ![]() [概要] 小樽の水天宮は、安政6(1859)年、現境内に祀られました。現在の社殿は、大正8年に市内の多くの社寺を手がけた伊久治三郎によって建てられています。本殿、中殿、拝殿が連結する形式の権現造りで、屋根は銅板葺きです。本殿は流造りで、置千木、かつお木を上げています。拝殿は入母屋造りで、正面屋根に大きい千鳥破風、向拝屋根上に小さい千鳥破風2個を飾っています。境内からは小樽港を一望でき、多くの市民に愛される建物といえます。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 上勢友吉商店 [建設時の用途] 店舗 [現在の名称] 遊工房 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市入船1丁目1番5号 [建設年] 大正10年 [構造] 石造3階建 [指定番号/指定年月日] 第23号/平成3年7月17日 [撮影日] 2010.05.06 ![]() ![]() [概要] 小樽では明治末期以降、3階程度の木骨石造が建てられていましたが、この商店は小樽に現存する数少ない本石造3階建の店舗建築です。寄棟の瓦葺き屋根にドーマ(屋根窓)を設け、正面壁にキーストーン(要石)を強調した窓を並べた意匠が特徴です。昭和55年に正面1階左端の出入口が窓に改修されています。 |
[建設時の名称] 中越銀行小樽支店 [建設時の用途] 銀行 [現在の名称] 銀の鐘 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市入船1丁目1番2号 [建設年] 大正13年 [構造] 鉄筋コンクリート造3階建 [指定番号/指定年月日] 第38号/平成5年11月24日 [撮影日] 2010.05.06 ![]() ![]() [概要] 創建の頃、この周辺は入船川の河口(現在は暗きょ)であり、海側に船入澗が開け、複数の道路が交わり、交通の要になっていました。昭和18年に合併して北陸銀行となり、昭和38年に南小樽支店に改称されています。外壁はモルタル仕上げで、2階窓列の壁に褐色のタイルを張り、その上に雷文(らいもん)の模様を一列に並べてアクセントをつけています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 共成(株) [建設時の用途] 店舗 [現在の名称] 小樽オルゴール堂 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市住吉町4番1号 [建設年] 明治45年 [構造] 木骨煉瓦造2階建 [指定番号/指定年月日] 第17号/平成1年3月29日 [撮影日] 2010.05.06 ![]() ![]() [概要] 明治24年創業の共成(株)は北海道有数の精米、米穀商でした。メルヘン交差点、かつての有幌倉庫群入口にあたる角地に位置します。石造の多い小樽では珍しい煉瓦造の建築で、内部に木骨の構造を組んでいます。壁の褐色の煉瓦、アーチ状窓のキーストーン(要石)や開口部と隅部に積んだコーナーストーンなどが特徴です。家具店舗を経て、現在はオルゴール専門店に再活用されています。平成6年、小樽市都市景観賞を受賞しています。 |
[建設時の名称] 戸出物産小樽支店 [建設時の用途] 事務所 [現在の名称] スーベニールオタルカン [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市入船1丁目1番1号 [建設年] 大正15年 [構造] 木造一部煉瓦造3階建 [指定番号/指定年月日] 第41号/平成5年11月24日 [撮影日] 2010.05.06 ![]() ![]() [概要] この建物は、富山県に本店のある戸出物産の小樽支店として新築されました。入船七叉路(メルヘン交差点)の一角にあり、外観は左右非対称で、窓周りに垂直性を意識した意匠が施されています。旧社屋裏に煉瓦造3階建の倉庫が続き、一体で活用されています。1階室内には、鉄製の円柱が並び、柱の上に肘木をのせ、2階の床組を支えています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 名取高三郎商店 [建設時の用途] 店舗 [現在の名称] ナトリ(株)小樽支店/大正硝子館 [現在の用途] 事務所/店舗 [住所] 小樽市色内1丁目1番8号 [建設年] 明治39年 [構造] 木骨石造2階建 [指定番号/指定年月日] 第7号/S60年7月23日 [撮影日] 2010.05.06 ![]() ![]() [概要] 山梨県出身の銅鉄金物商名取高三郎が、明治37年の稲穂町大火後に建てた店舗で、裏手に住宅や倉庫を連ねていました。角地に建ち、西側と南側に開いた形で防火のための袖壁(うだつ)を設けています。外壁には札幌軟石が使用されており、上部壁体を鉄柱で支える構造となっています。小樽の明治後期の代表的商家建築といえます。 |
[建設時の名称] 三菱銀行小樽支店 [建設時の用途] 銀行 [現在の名称] 北海道中央バス(株)第二ビル [現在の用途] 事務所/店舗 [住所] 小樽市色内1丁目1番12号 [建設年] 大正11年 [構造] 鉄筋コンクリート造4階建 [指定番号/指定年月日] 第18号/H2年7月5日 [撮影日] 2010.05.06 ![]() ![]() [概要] この建物は、かつて、北のウォール街といわれた地区の中心に位置しています。建築当初は、外壁に煉瓦色のタイルが張られていましたが、昭和12年に現在の色調に変更されました。1階正面には、ギリシャ・ローマ建築様式を表すように6本の半円柱が並んでおり、この建築を特徴づけています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 第一銀行小樽支店 [建設時の用途] 銀行 [現在の名称] トップジェント・ファッション・コア(株) [現在の用途] 事務所/店舗 [住所] 小樽市色内1丁目10番21号 [建設年] 大正13年 [構造] 鉄筋コンクリート造4階建 [指定番号/指定年月日] 第24号/H3年7月17日 [撮影日] 2010.05.06 ![]() ![]() [概要] この建物は、かつて、北のウォール街といわれた地区の中心に位置しています。外観デザインは飾り気のない壁面に改変されていますが、当初は道路側2面に3階通しの大オーダーが立てられていました。現在は洋服工場として活用されていますが、内部の2階吹き抜けの営業室は、もとのまま残されています。 |
[建設時の名称] 北海道拓殖銀行小樽支店 [建設時の用途] 銀行 [現在の名称] ホテル ヴィブラント オタル [現在の用途] ホテル [住所] 小樽市色内1丁目3番1号 [建設年] 大正12年 [構造] 鉄筋コンクリート造4階建 [指定番号/指定年月日] 第31号/H3年10月4日 [撮影日] 2010.05.06 ![]() ![]() [概要] この建物は、小樽経済絶頂期に建設され、三菱、第一各銀行小樽支店と共に北のウォール街の交差点を飾っています。銀行に貸事務所を併設する当時の道内を代表する大ビル建設で、銀行ホールには2階まで吹き抜けで、6本の古典的円柱がカウンターに沿って立ち、光を受けた様は圧巻です。初期鉄筋コンクリート造建築の道内主要遺構でもあります。平成8年、小樽市都市景観賞を受賞しています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 田中酒造店 [建設時の用途] 店舗 [現在の名称] 田中酒造店 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市色内3丁目2番5号 [建設年] 昭和2年 [構造] 木造2階建 [指定番号/指定年月日] 第36号/H5年11月24日 [撮影日] 2010.05.06 ![]() ![]() [概要] 田中酒造店(店主田中市太郎)の店舗として昭和2年に建てられ、以来、今日まで営業を続けています。かつての酒造店の店構えを残した数少ない建築で、正面の軒下は、腕木を手前に迫り出す「せがい造り」になっています。大正、昭和初期にかけて、この形の屋根が小樽の木造商店に多く見られました。昭和初期の和風店舗を商品の販売、展示をかねながら修復、活用した良い例であり、平成元年、小樽市都市景観賞を受賞しています。 |
[建設時の名称] 渋澤倉庫 [建設時の用途] 倉庫 [現在の名称] -- [現在の用途] -- [住所] 小樽市色内3丁目3番20号 [建設年] 明治28年 [構造] 木骨石造1階建 [指定番号/指定年月日] 第20号/H3年7月17日 [撮影日] 2010.05.06 ![]() ![]() [概要] 運河北部寄りの倉庫群のひとつ。大きな切妻屋根を架けた本体の前面に2棟の角屋が突き出る変わった形をしています。向かって右手が一番古く明治28年に建てられた棟。その後左棟を並べて建て、次いで2棟をあわせた大屋根を架けて、今の姿になったといわれます。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 高島町役場庁舎 [建設時の用途] 役場 [現在の名称] 小樽高島診療所 [現在の用途] 診療所 [住所] 小樽市高島4丁目1番1号 [建設年] 昭和10年 [構造] 木造2階建 [指定番号/指定年月日] 第45号/H5年11月24日 [撮影日] 2010.05.11 ![]() ![]() [概要] この建物は、高島町役場として新築されましたが、昭和15年の小樽市との合併により小樽市役所高島支所となり、昭和21年からは診療所として使われています。外壁は石綿セメント板を下見板風に羽重ねし、ネジ留めしています。1、2階を通した窓額縁、その間のパネルのメダル状装飾などが、洋風建築の趣を伝えています。設計は小樽市営繕課スタッフの野村秀平で、施工は地元高島の日根組です。高島町時代のシンボルとして地区の大切な建物となっています。 |
[建設時の名称] 渡邊酒造店 [建設時の用途] 店舗 [現在の名称] 渡邊酒造店 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市稲穂4丁目6番1号 [建設年] 昭和5年 [構造] 木造3階建 [指定番号/指定年月日] 第37号/H5年11月24日 [撮影日] 2010.05.13 ![]() ![]() [概要] 梁川通りの角地に建ち、この地区のランドマークとなっています。建物の外壁に褐色のタイルを張り、軒先には雷文や卵と槍の模様をつけ、2階窓上には酒樽の看板を掲げています。店内には、天井に模様を型押しした金属板を張り、壁に鏡を飾るなど、昭和初期のモダンなデザインを伝えています。同時期に建てられた田中酒造店は、木造建築で町屋形式の外観をもち、対照的な形態といえます。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 通信電設浜ビル [建設時の用途] 事務所 [現在の名称] 協和浜ビル [現在の用途] レストラン・事務所 [住所] 小樽市色内1丁目2番18号 [建設年] 昭和8年 [構造] 鉄筋コンクリート造4階建 [指定番号/指定年月日] 第40号/H5年11月24日 [撮影日] 2010.05.13 ![]() ![]() [概要] 石造倉庫が軒を連ねていた小樽運河沿いに、モダンな鉄筋コンクリートのビルディングとして建ちました。昭和初期の建築が装飾に富んでいたことを知るよい例です。建物の正面デザインは、すべて左右対称になっていて、窓の縦枠はアーチを描き、4階までつながっています。玄関周りは花崗岩で飾り、出入口の欄間は幾何学模様を描いています。玄関の両脇に立つ半円の柱に外灯が組み込まれています。 |
[建設時の名称] 荒田商会 [建設時の用途] 事務所 [現在の名称] オルゴール海鳴楼 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市色内1丁目2番17号 [建設年] 昭和10年 [構造] 木造2階建 [指定番号/指定年月日] 第52号/H6年5月12日 [撮影日] 2010.05.13 ![]() ![]() [概要] この建物は、荒田商会の本店事務所として建築されました。現在は店舗に再利用されていますが、内壁の漆喰や、照明器具、窓枠は創建時の形態を伝えています。石造倉庫が軒を連ねていた小樽運河沿いに建ち、背面の旧高橋倉庫や左隣りの旧通信電設浜ビルなどと中庭でむすび、歴史的景観のまとまりを創っています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 三井物産小樽支店 [建設時の用途] 事務所 [現在の名称] 松田ビル [現在の用途] 事務所 [住所] 小樽市色内1丁目9番1号 [建設年] 昭和10年 [構造] 木造2階建 [指定番号/指定年月日] 第30号/H3年7月17日 [撮影日] 2010.05.13 ![]() ![]() [概要] 戦前の道内事務所建築の代表作で、当時の建築思想を示す国際建築様式の単純明快な意匠です。設計は、松井貴太郎(横河工務所)、施工は大倉土木でした。黒御影石の貼られた玄関や1階の壁は、2階以上の白色タイル壁と鮮やかなコントラストを見せ、新鮮な印象を与えます。玄関ホールは琉球産大理石で内装され、正面には2基のエレベーターが設置されています。センターコアとして階段室、トイレなどは各階に集約配置されています。 |
[建設時の名称] 北海道銀行本店 [建設時の用途] 銀行 [現在の名称] 小樽バイン・北海道中央バス㈱本社ビル [現在の用途] 店舗・事務所 [住所] 小樽市色内1丁目8番6号 [建設年] 明治45年 [構造] 石造2階建 [指定番号/指定年月日] 第6号/S60年7月23日 [撮影日] 2010.05.13 ![]() ![]() [概要] 設計は、通りをはさんで建つ日本銀行旧小樽支店(小樽市指定有形文化財)の設計に携わった長野宇平治で、請け負ったのは地元の加藤忠五郎でした。銀行建築独特の重厚さをもち、玄関や窓まわりの石組みデザイン、コーナー部分や窓の間隔の変化などに特徴があります。外観の正面は、ほぼ創建時の姿で残っています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 岩永時計店 [建設時の用途] 店舗 [現在の名称] 岩永時計店 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市堺町1番21号 [建設年] 明治29年 [構造] 木骨石造2階建 [指定番号/指定年月日] 第8号/S60年7月23日 [撮影日] 2010.05.13 ![]() ![]() [概要] この建物は、時計卸商、初代岩永新太郎の店舗として建てられ、店員で編成された楽団を持つハイカラな商店でした。平成3年の改修により正面2階のバルコニー、半円アーチ扉、手摺などが修理され、ほぼ創建時の姿になりました。屋根の装飾、軒の繰り型など細部にもデザインが施され、瓦葺き屋根を飾る一対の鯱は商店では珍しい装飾であり、当時の小樽商人の意気込みが感じられます。平成5年、小樽市都市景観賞を受賞しています。 |
[建設時の名称] 金子元三郎商店 [建設時の用途] 店舗 [現在の名称] 小樽オルゴール堂カリオン堺町店 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市堺町1番22号 [建設年] 明治20年 [構造] 木骨石造2階建 [指定番号/指定年月日] 第34号/H5年11月24日 [撮影日] 2010.05.13 ![]() ![]() [概要] 金子元三郎商店は、明治・大正期に海陸物産、肥料販売および海運業を営んでいました。店主金子元三郎は、明治32年に初代小樽区長に就任し、その後衆議院議員に数回選出されるなど、小樽を代表する政財界人でした。両袖にうだつを建て、2階正面の窓には漆喰塗りの開き窓が収まり、創建時の形態をよくとどめています。小樽の典型的な明治期商店の遺構といえます。平成5年、小樽市都市景観賞を受賞しています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 第百十三国立銀行小樽支店 [建設時の用途] 銀行 [現在の名称] 花月堂 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市堺町1番19号 [建設年] 明治26年 [構造] 木骨石造1階建 [指定番号/指定年月日] 第9号/S60年7月23日 [撮影日] 2010.05.13 ![]() ![]() [概要] この建物は、小樽支店として建てられましたが、業務拡大に応じ明治41年にこの通りの少し北寄りに支店が移されています。その後、木材貿易商の事務所や製茶会社の建物としても使用されました。平屋建ての比較的小規模な建物ですが、寄棟の瓦屋根に「トンガリ」飾りを付けた和洋折衷の構成で、明治の面影を良く伝えています。軒下に刻まれた分銅模様のレリーフが百十三銀行のシンボルです。 |
[建設時の名称] 久保商店 [建設時の用途] 店舗 [現在の名称] さかい家 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市堺町4番5号 [建設年] 明治40年 [構造] 木造2階建 [指定番号/指定年月日] 第33号/H5年11月24日 [撮影日] 2010.05.13 ![]() ![]() [概要] この建物は、小間物雑貨卸を営む久保商店の店舗として建てられました。現在は、和風商店の趣を残しながら喫茶店に再利用されていて、堺町通りの歴史的景観を形成する主要な建物になっています。久保商店時の写真によれば、道路側の下屋は母屋から蔵(木骨石造)まで一体に続き、蔵は前後に2棟並んでいて、母屋の1階は店先として開放できる引戸が入っていました。平成4年、小樽市都市景観賞を受賞しています。 |
![]() |
写真準備中! | [建設時の名称] 小樽市庁舎 [建設時の用途] 市庁舎 [現在の名称] 小樽市庁舎本館 [現在の用途] 市庁舎 [住所] 小樽市花園2丁目12番1号 [建設年] 昭和8年 [構造] 鉄筋コンクリート造3階建 [指定番号/指定年月日] 第11号/S60年7月23日 [撮影日] 2010.05.18 ![]() ![]() [概要] 小樽の有力者土肥太吉の10万円寄付を機に新築されました。設計者は小樽市建築課長であった成田幸一郎以下の建築課スタッフで、土肥秀二もかかわったといわれています。外壁はタイル張りで、正面入口の車寄せ部分とその周辺を茨城産花崗岩積みとした近代建築です。正面上部に彫刻を施した6本の柱を配し、内部中央階段の正面はステンドグラスで彩られ、重厚な市庁舎となっています。 |
[建設時の名称] 日本郵船(株)小樽支店残荷倉庫 [建設時の用途] 倉庫 [現在の名称] 小樽ナトリ(株) [現在の用途] 事務所・倉庫 [住所] 小樽市色内3丁目7番6号 [建設年] 明治39年 [構造] 石造1階建 [指定番号/指定年月日] 第54号/H6年5月12日 [撮影日] 2010.05.18 ![]() ![]() [概要] 日本郵船(株)小樽支店(国指定重要文化財)と同時にこの残荷倉庫も建設されました。工部大学校第一期卒業の佐立七次郎の設計による、一連の建築として貴重なものです。マンサード屋根の小屋組、壁の石積みの仕様などは、支店社屋と共通しています。平成14年に屋根全部と正面外壁部分が改修され、周囲の景観に調和させています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 増田倉庫 [建設時の用途] 倉庫 [現在の名称] -- [現在の用途] -- [住所] 小樽市色内3丁目10番19号 [建設年] 明治36年 [構造] 木骨石造2階建 [指定番号/指定年月日] 第22号/H3年7月17日 [撮影日] 2010.06.09 ![]() ![]() [概要] 小樽運河北端に建つ大規模な木骨石造倉庫です。右隣に旧広海倉庫、旧右近倉庫と大規模な倉庫が並び、切妻面を連ねた小樽港独特の壮観な石造倉庫の往年の景観をしのぶことができます。平成9年に大規模な修復工事が行われています。 |
[建設時の名称] 広海倉庫 [建設時の用途] 倉庫 [現在の名称] -- [現在の用途] -- [住所] 小樽市色内3丁目10番19号 [建設年] 明治22年 [構造] 木骨石造1階建 [指定番号/指定年月日] 第66号/H10年6月8日 [撮影日] 2010.06.09 ![]() ![]() [概要] 加賀に拠点をおいた海運商広海二三郎は、本倉庫を大規模な石造り(木骨石造)で建築しました。この土地は、かつて手前まで海岸が迫り、正面の右手の方向に鉄道施設があったことから、海陸ともに荷物の輸送と貯蔵に最適な場所でした。本建築は、荷を積み入れるため奥行きのある長方形で、採光のため屋根の中央と両側に段差を設けています。出入口のアーチは、壁面のアクセントとなっています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 右近倉庫 [建設時の用途] 倉庫 [現在の名称] -- [現在の用途] -- [住所] 小樽市色内3丁目10番18号 [建設年] 明治27年 [構造] 木骨石造1階建 [指定番号/指定年月日] 第65号/H8年7月15日 [撮影日] 2010.06.09 ![]() ![]() [概要] 明治20年代としては大規模な倉庫で、小屋組にはクイーンポストトラス(対束小屋組)が用いられています。隣の旧広海倉庫、旧増田倉庫との景観は、かつての倉庫街の面影を残しています。妻壁の「//」印は、北前船主・右近権左衛門の店印「一膳箸」で、船の帆柱に掲げられた船旗にも使われました。平成7年正面の壁が強風で崩れましたが、翌8年に現在の姿に修復されています。 |
[建設時の名称] 小樽倉庫 [建設時の用途] 倉庫 [現在の名称] 小樽市総合博物館・運河館 [現在の用途] 博物館・物産館 [住所] 小樽市色内2丁目1番20号 [建設年] 明治23~27年 [構造] 木骨石造1階建、事務所:木骨煉瓦造2階建 [指定番号/指定年月日] 第13号/S60年7月23日 [撮影日] 2010.06.09 ![]() ![]() [概要] 色内地先の埋め立て直後に建てられた営業用倉庫のひとつ。正面右手の倉庫が最初の建設で、増築を重ね2つの中庭を囲む大倉庫となりました。寄棟の瓦屋根に鯱をのせた和洋折衷のデザインで煉瓦造の事務所を中心に左右対称に展開し、全体として優雅な美しさをみせています。北側を市博物館、南側を運河プラザに活用、公開されています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 龍徳寺本堂 [建設時の用途] 寺院 [現在の名称] 龍徳寺本堂 [現在の用途] 寺院 [住所] 小樽市真栄1丁目3番8号 [建設年] 明治9年 [構造] 木造1階建 [指定番号/指定年月日] 第60号/H6年7月7日 [撮影日] 2010.06.11 ![]() ![]() [概要] 龍徳寺本堂は、市内で最古の寺院本堂です。寺院設立の発願は、安政4(1857)年、函館の高龍寺18世和尚によります。創設の地は信香町、次いで若松、さらに現在地へと移転しました。現本堂は、棟梁北見八百蔵(佐渡)、脇棟梁古山仁三郎(新潟)によって建てられました。屋根は入母屋造り、平入りでほぼ旧態を残しています。本堂左手の金比羅殿(棟梁加藤忠五郎)と鐘楼は、明治22年の創建です。境内には市指定保存樹木の夫婦イチョウがあります。 |
[建設時の名称] 北海道庁土木部小樽築港事務所見張所 [建設時の用途] 見張所 [現在の名称] 北海道庁土木部小樽築港事務所見張所 [現在の用途] -- [住所] 小樽市築港2番2号 [建設年] 昭和10年 [構造] 木造1階建 [指定番号/指定年月日] 第39号/H5年11月24日 [撮影日] 2010.06.11 ![]() ![]() [概要] 北海道経済を先導してきた小樽港の発展とともに歩んできた事務所です。初代小樽築港事務所長の廣井勇博士は、小樽築港工事でコンクリートの施工技術の発展に寄与する研究と開発を行い、今日の輝かしい港湾技術の基礎を築きました。小規模(2.5間×3間)ですが、外壁は2種類の板壁を使い分け、方形屋根に小さい屋根をのせるなど、工夫を凝らしています。小樽港縦貫線の道路工事に伴い、平成13年に東寄り約60mの位置から現在地へ曳き家されています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 岡崎倉庫(3棟) [建設時の用途] 倉庫 [現在の名称] 田中酒造㈱亀甲蔵 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市信香町2番2号、24号 [建設年] 明治38年~39年 [構造] 木骨石造1階建一部2階建 [指定番号/指定年月日] 第64号/H8年3月27日 [撮影日] 2010.06.11 ![]() ![]() [概要] 明治初期、小樽で初めて市街地が形成されたのは、この周辺地区です。本指定は3棟の連続する倉庫が対象です。海側の倉庫は、臨港線拡幅工事で一部を切り取られたため、平成8年に壁が改修されています。この小屋組は、たる木を棟から軒桁に架けるだけの「たる木小屋」になっています。3棟の基礎は、土台と柱の腐朽を防ぐため、下部に煉瓦を積み、その上に軟石を重ねている点で共通しています。平成9年、小樽市都市景観賞を受賞しています。 |
[建設時の名称] 木村倉庫 [建設時の用途] 倉庫 [現在の名称] 北一ガラス3号館 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市堺町7番26号 [建設年] 明治24年 [構造] 木骨石造2階建 [指定番号/指定年月日] 第21号/H3年7月17日 [撮影日] 2010.06.15 ![]() ![]() [概要] 小樽港の繁栄を示す大規模な石造倉庫で、当初は鰊漁場の中継倉庫でした。内部は中央廊下をはさんで二つの倉庫に分けられ、その廊下には港から引き込まれたトロッコのレールが今も残されています。昭和58年、内部空間を生かした硝子店舗に再利用され、ほかの石造倉庫の転用を促進させました。昭和63年、第1回小樽市都市景観賞を受賞しています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 島谷倉庫 [建設時の用途] 倉庫 [現在の名称] 北のアイスクリーム屋さん [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市色内1丁目2番17号 [建設年] 明治25年 [構造] 木骨石造1階建 [指定番号/指定年月日] 第42号/H5年11月24日 [撮影日] 2010.06.15 ![]() ![]() [概要] 木骨石造の特徴をよく伝える小さな倉庫です。室内側に木で骨組みを造り外壁に石を積む構造です。木と石は「かすがい」(鋼の両端を曲げ、先を尖らせたもの)でつないでいます。この構造の建物は、小樽市内に約350棟あることが平成4年の調査で確認されています。 |
[建設時の名称] 高橋倉庫 [建設時の用途] 倉庫 [現在の名称] オルゴール海鳴楼 [現在の用途] 店舗 [住所] 小樽市色内1丁目2番17号 [建設年] 大正12年 [構造] 木骨石造2階建 [指定番号/指定年月日] 第51号/H6年5月12日 [撮影日] 2010.06.15 ![]() ![]() [概要] この建物は、大豆を収める倉庫として建てられました。平成元年に改修され、店舗として再生しています。前面は運河に面し、背面は出抜小路に接して建ち、周辺の歴史的景観を形成している建物のひとつです。小屋組は梁を二重に架け2本の束を陸梁の中央付近で左右対称に立てるクイーンポストトラス(対束小屋組)と呼ばれる洋風の構造です。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 徳源寺本堂 [建設時の用途] 寺院 [現在の名称] 徳源寺本堂 [現在の用途] 寺院 [住所] 小樽市塩谷2丁目25番1号 [建設年] 明治30年 [構造] 木造1階建 [指定番号/指定年月日] 第59号/H6年5月12日 [撮影日] 2010.06.15 ![]() ![]() [概要] このお寺は、文久2年(1862)年塩谷村吉原に創立され、その後、現在の場所にこの本堂が建てられました。棟梁は、水天宮と同じ伊久治三郎です。本堂の屋根は入母屋造りで正面中央に唐破風をつけています。本堂の平面は奥から内陣、外陣、廊下からなり、内陣の左右に脇陣があります。本堂と左手の龍神堂が並ぶ形式は、小樽市真栄の龍徳寺と共通しています。境内には、小樽市の保存樹木に指定されているクロマツとイチョウがあります。 |
[建設時の名称] 潮見台浄水場管理棟 [建設時の用途] 浄水場管理棟 [現在の名称] 潮見台浄水場管理棟 [現在の用途] 浄水場管理棟 [住所] 小樽市潮見台4丁目143番 [建設年] 昭和2年 [構造] 鉄筋コンクリート造1階建 [指定番号/指定年月日] 第47号/H5年11月24日 [撮影日] 2010.06.15 ![]() ![]() [概要] 潮見台浄水場は、朝里川(朝里ダム)を水源とし、入船や松ヶ枝方面へ送水するために造られました。工事は、大正11年7月に始まり、昭和2年12月に完成しました。小樽の水道施設では、奥沢浄水場に次いで2番目のものです。管理棟は、八角形の平面上に、子供の絵本に出てくるようなとんがり帽子状の尖頭屋根をのせ、周りの自然と調和した建物になっています。出入口のアーチの上には、小樽の市章が掲げられています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 作佐部商店蔵 [建設時の用途] 蔵 [現在の名称] シーポート [現在の用途] -- [住所] 小樽市住吉町15番3号 [建設年] 明治初期 [構造] 土蔵造2階建 [指定番号/指定年月日] 第43号/H5年11月24日 [撮影日] 2010.06.15 ![]() ![]() [概要] 1世紀以上にわたり厳しい風雪に耐えてきた建物です。蔵は、母屋に付属し、物を格納するため、耐火構造にすることが必要でした。小樽の蔵は、はじめ土蔵造りが多く、明治後期から次第に外壁に石を張り付ける木骨石造に変わりました。本建築は、屋根や壁など土蔵造りの特徴を伝える代表的なもので、妻壁(三角形になった壁面)の植物をあしらう模様は、外壁のアクセントになっています。平成15年に外観が修復されています。 |
[建設時の名称] 寿原邸 [建設時の用途] 邸宅 [現在の名称] 旧寿原邸 [現在の用途] -- [住所] 小樽市東雲町8番1号 [建設年] 大正元年 [構造] 木造2階建 [指定番号/指定年月日] 第27号/H3年7月17日 [撮影日] 2010.07.07 ![]() ![]() [概要] この建物は、小樽を代表する実業家寿原家の邸宅です。 創建者は、「小豆将軍」として著名な雑穀商高橋直治とされています。水天宮の北側、急な傾斜地に建てられ、主屋から上手に2つの接客棟を連ねています。庭園は、斜面を三段に地割りし、上段には和室に面して池を配した日本庭園があり、中段には洋間に六角雪見灯籠を配し、下段では小樽港を見下ろすことができます。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 天上寺本堂 [建設時の用途] 寺院 [現在の名称] 天上寺本堂 [現在の用途] 寺院 [住所] 小樽市入船4丁目32番1号 [建設年] 明治23年 [構造] 木造1階建 [指定番号/指定年月日] 第49号/H6年5月12日 [撮影日] 2011.04.01 ![]() ![]() [概要] このお寺は、明治13年、奥沢十字街近くに浄土宗函館中教院小樽出張所を開いたのがはじまりで、明治15年に天上寺を公称しています。この本堂は、明治23年に入船十字街近くに建立され、その後、大正4年に現在地へ移築されました。その外観は、長野県の善光寺の外観を模した入母屋妻入り、軒下に裳階を付けています。内部は、中央に設けられた柱列で、外陣と内陣に分けられ、その奥に阿弥陀三尊が安置されています。 |
[建設時の名称] 住吉神社社務所 [建設時の用途] 神社 [現在の名称] 住吉神社社務所 [現在の用途] 神社 [住所] 小樽市住ノ江2丁目5番1号 [建設年] 昭和9年 [構造] 木造1階建 [指定番号/指定年月日] 第61号/H6年8月2日 [撮影日] 2010.08.07 ![]() ![]() [概要] 平面は、中央に中庭を設ける「ロ」の字形で、本館、客殿、社務所の関係諸室からなっています。中央車寄せと社務所車寄せは、唐破風の屋根をかけ、母屋の千鳥破風と対になっています。設計は、旧小樽区公会堂の設計者としても知られる地元の加藤忠五郎で、大虎が施工しています。境内には、ハルニレなどの樹木が植えられ、住吉神社の森として市民に親しまれています。 |
![]() |
![]() |
[建設時の名称] 旧鳥谷汽船(株)社長邸 [建設時の用途] 邸宅 [現在の名称] 旧鳥谷汽船(株)社長邸 [現在の用途] 邸宅 [住所] 小樽市富岡2丁目25番32号 [建設年] 昭和2年 [構造] 木造2階建 [指定番号/指定年月日] 第55号/H6年5月12日 [撮影日] 2011.04.01 ![]() ![]() [概要] この建物は、小樽を代表する実業家寿原家の邸宅です。 創建者は、「小豆将軍」として著名な雑穀商高橋直治とされています。水天宮の北側、急な傾斜地に建てられ、主屋から上手に2つの接客棟を連ねています。庭園は、斜面を三段に地割りし、上段には和室に面して池を配した日本庭園があり、中段には洋間に六角雪見灯籠を配し、下段では小樽港を見下ろすことができます。 |
小樽浪漫楼堵 メインページへ戻る |